ミスキャストだって皆いうけど、私は逆に好き。

原作とはぜんぜん雰囲気を変えてきてて、
主演の平山あやは激しく演技力がない。
あまり丸くはできてなくて、放ちっぱなしのアンニュイさ。

でも、脇を固める演技力の高い俳優さんたちと、平山あやのコントラストが、私はすごく素敵だと思う。
あえて平山あやを画面に浮かせることで、高校生の危なっかしさが前面に出ているような気がする。
もし主演がすっごく演技力のある女優さんで、しっかり形を成した作品だったら、なんとなくもったいないと思う。
あえてのラインに浮かべただけの作品だから、ちょっと愛しい。

切りっぱなしのザラザラ感と、BGMの重たさも好き。
ちょっと大き目の音量で流れるクラシックが、背景の光の入り方とミスマッチな感じ。でも、平山あやの大きな目にはしっくりきてて、ずっと沈んでいくような浮遊感がある。

原作とは全然違うけど、そういうトコが特に好き。
表現方法の違うものを、まったく同じになんて写せない。
じゃなくったって、一人ひとり感じ方は違うのに。これで原作通りだったらすっごく幻滅しちゃう。二つの違いがはっきりしているところが、逆に好感がもてると思う。

ラストの締め方は少し納得がいかなかった、というか、唐突過ぎてもったいないと思った。

でも、なんとなく、好きな作品。
私の好み。

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